医療法人社団を設立運営するにはどんな人が必要?医療法人の社員、役員(理事・監事)について

一般的に株式会社は、会社の資本に「お金をいれた株主」によって運営されるため株数を多く保有した株主が法人の運営を決定していく株主総会が重要です。 保有する株数の多さがものをいう株式会社に対し、医療法人社団は「人」の集まりによって構成された法人なので、資金を多く出したから絶対的発言力が強くなるというものではありません。医療法人社団では、会議に参加する「人」の賛成反対によって法人の運営など重要事項(事業計画、収支予算、決算、定款変更)が決定されます。したがって、医療法人社団を設立し、その法人運営を行っていくには、次にあげる「人」を選ぶことが必要となります。 ・社員・・・医療法人の運営方針を決定する人・・・3名以上(例外はありません) ・理事・・・社員の決定に従い、医療法人を運営する人・・・理事長を含む原則3名以上 ・監事・・・医療法人の業務・理事を監査する人 ・拠出者・・・運営するためのお金を出す人 一般の会社に構成を置き換えますと ・社員=株主 ・理事=取締役 ・監事=監査役 ・拠出者=(無利息の)社債申込者 ですが、私は、よく車に置き換えて説明しています。 社員=車のナビを設定する係 理事=車の運転をするのが理事長で、同乗者が他の理事 監事=理事達の運転する車の後ろから追従している 拠出者=理事の車を購入した人 という感じで考えていただければ多少イメージつきやすいのかなぁと思いますが、いかかがでしょうか。

まとめ

医療法人社団を設立し運営するためには、少なくとも4人は必要となります。3人の社員が理事を兼ね、独立した立場で社員総会や理事会等の会議に参加をする監事1名です。 拠出者は、現在の診療所を開設している開設者が拠出する事例が、ほぼ99%です。